増毛エクステンション

MAMABI MAG 美容業界について
増毛エクステンション

【取材・執筆協力】株式会社グローバルエームズ・東京都美容生活衛生同業組合

女性の近年、需要が急激に伸びている増毛エクステンション(以下、増毛エクステ)について、10年使えるヘアエクステの販売を行う、株式会社グローバルエームズにお話を聞きました。

増毛エクステとは

増毛エクステとは

増毛エクステは、簡単に言えば、1本の毛に何本かの束になったエクステ毛を装着して増やす施術です。当社の製品だと、1本の毛に4本のエクステ毛を装着し、5本の毛にしています。ただ、束の本数を多く装着すればいいというわけではなくて、自分の髪との一体感が大切です。1本の毛に対して10本以上のエクステ毛をつける製品などもありますが、からまる不快感や、一気に増やしたい一心で束の本数が多くなると、エクステ毛を絞った装着部の玉がそれだけ大きくなってしまいます。玉が大きくなると、シャンプーの時に頭皮を傷つけたり、不自然な見た目になってしまうこともあります。「玉は小さく・ばれないように・自然でキレイな毛」というのが、増毛エクステでは重要だと思います。

増毛エクステとは

施術後のメンテナンスまでも含めて一つの技術

施術後、髪が伸びてくると対応が必要になりますが、当社の製品はエクステを着けたまま、根元に戻せるようにしています。このリタッチの技術で特許も持っています。大体1カ月で髪が1センチ伸びるとして、施術から2、3カ月後に、一度根元に戻す施術を行うような形ですね。
増毛エクステは付けて終わりではなく、メンテナンスまで入れて一つの技術なんです。

女性が増毛エクステを知ったことで、需要が増加

女性が増毛エクステを知ったことで、需要が増加

ここ1、2年、おそらくは大手企業のCMのおかげだと思いますが、増毛エクステの認知が進み、かなり需要が増してきました。それ以前は、増毛といえば男性のものとして捉えられていましたが、CMの放映を境に、女性メインにスイッチしてきました。「髪の毛を増やすために女性が何かをつける」というイメージが薄かった状況から、女性の増毛が世に広まり、増毛エクステについては男女比1:9で、女性の方が圧倒的に多い状況です。需要の増加に伴って、最初はウイッグメーカーが運営する専門店のみで施術が行われていたものが、美容室や理容室でも施術を行うようになり、施術数が何倍にも増加しました。

増毛エクステのイメージをポジティブなものにしたい

増毛に対する意識には男女差があり、男性の目標は「髪の毛を増やすこと」であるのに対して、女性の目標は「美しいスタイルを作ること」です。女性にとって増毛エクステは美しくなるための施術なのですが、現状では増毛という言葉に引きずられて、マイナスなものをプラスにする施術のイメージがついてしまっています。そうではなくて、まつ毛エクステと同じように、より美しくなるためのポジティブなものとしてイメージを変えていきたいと思っています。最終的な目標としては、増毛エクステに関する資格の創設と、美容学校での科目化を期待しています。そうすればエクスティシャン、日本語でいうところの増毛師が職業として認められることにもつながり、増毛エクステがポジティブなものとして世の中に広まっていくと思います。

増毛エクステを行うために必要な資格

安心安全という意味でも、美容師免許は絶対持っているべきだと思います。美容所登録と美容師免許があってこそ、万全なサービスが届けられるのではないかと。逆に美容師免許を持ってさえいれば、薬剤を使う施術ではないので、これから始めようという方でも、練習次第で安心して始めることが出来る分野だと思います。特に、細かい作業をやることが得意な人は増毛エクステに向いていますね。

導入のための一番の問題は人材

急な需要増加と人手不足で増毛エクステに取り組めない、というサロンは結構あると思います。現状で、増毛エクステを最も利益につなげられているのは、完全予約制のサロンなどで、一日の来客数が決まっており、メニュー化が比較的容易なサロンです。ただ、メニュー化できてしまえば、美容室の独自性にもなりますし、利益にもつながりやすいので、人材が確保できたら、まずはメニューをきっちり作っていくことが重要です。

増毛エクステの仕事のやりがい

増毛エクステの仕事のやりがい

増毛エクステの施術は、本当にお客様に喜んでもらえます。今の髪型をキープすることもできますし、昔からやりたいと思っていたスタイルに挑戦することもでき、女性の美しくなりたいという欲求に美容師として応えることが出来ます。特に、女性にとって薄毛は切実な問題で、強いストレスの原因でもあります。男性の薄毛は認知が進んでいますが、女性の薄毛は偏見につながる場合があります。女性にとって髪は命であり、綺麗でありたいと思うのは当たり前のことです。美容師の技術でその欲求をかなえてあげられるのは、素敵なことですよね。

増毛エクステのキャリアを積んだ場合のメリット

美容師として経験をつむと、「このお客様にパーマをかけても、これぐらいしかボリュームアップできないだろうな」というのがわかってしまうと思います。けれど、増毛エクステの施術が出来れば、「ボリュームを増やしたいからパーマをかける」という選択肢しかなかったものが、別のスタイルを提案することが可能です。また、薄毛に悩む方や、トップにボリュームを出したいという方は多くいらっしゃいますので、そういった方に様々な提案をすることは、信頼関係を築くことに繋がります。そうすれば、固定客を獲得することができますので、若い美容師の方でも稼ぐことができる技術だと思います。

増毛エクステのキャリアを積んだ場合のメリット

増毛エクステとママ美容師の相性

ママ美容師との相性は良いですね。店側が増毛エクステの施術は予約制にするなどすれば、ママ美容師の方は1時から3時までスポット的に働くということもできますし、店側も売り上げが上がるので、WINWINの関係性が築けるのではないかと。将来的に、増毛エクステの資格が出来れば、休眠美容師やママ美容師の方もより働きやすくなると思います。ただ、一番の理想はママ美容師の管理団体が出来ることです。そうすれば、お店側は必要に応じてママ美容師の派遣を要請できますし、ママ美容師は自分の生活に合った働き方が出来るので、気軽に働くことができるようになります。

最後に

認知が広がったのがここ1、2年なので、増毛エクステの仕事をしたいと強く考えている方というのはまだ少ないのが現状です。まずは、技術の習得も短時間で行える増毛の仕事を詳しく知ってもらいたい。こんな技術があって、需要があり稼げるようになると知ってもらいたい。活かしていけると知ってほしい。人を美しくしたいという美容師の本質的な欲求を叶えることができる技術なので、今後も存在の告知と認知を進めていきたいですね。

最後に

【取材協力先】株式会社グローバルエームズ 東京都中央区新川1-10-12第三石橋ビル7F 03-6222-8846