訪問美容

MAMABI MAG 美容業界について
訪問美容②

【取材・執筆協力】訪問美容サービスまごのおもい(株式会社GoWin)・東京都美容生活衛生同業組合

以前、ご紹介をしました訪問美容について、訪問美容サービスまごのおもいを運営、自らも美容師として現場へ赴いている、越智勝大先生にインタビューしました。

訪問美容の現在について

訪問美容の現在について

人口の高齢化で需要が増しているのは間違いないと思います。今、実際に営業している美容室を約20万店舗だとして、日本の総人口のうち8000万人が理美容室を利用すると考えると、1店舗が約400名のお客様を受け持つことになります。400名のうち、4分の1が65歳以上だとすると、100名の高齢者の対応を各店舗がしなければならないわけです。今後、この割合はさらに増えていきますから、需要も右肩上がりです。

自分の会社の話をすると、在宅での訪問美容の需要が特に増えています。2年前と比較すると、だいたい3倍くらいに増えています。ただ、人材が足りないために仕事を断ることも多くなっているのもあって、人材確保が課題になっています。

訪問美容を行うためにはどのような資格が必要でしょうか?

訪問美容を行うためにはどのような資格が必要でしょうか?

「資格」という話であれば、それこそ美容師資格があれば大丈夫です。資質的なところだと、気遣いが出来ることかと。お客様やそのご家族、介護士の方に対して気を使う必要がありますので。あとは、やっぱり挨拶。自分のテリトリーであるお店ではなくて、相手のテリトリーである自宅や施設に行くわけですから。ただ、気遣いや挨拶は、美容師であれば一般的に備わっているものなので、美容師として当たり前のことが出来れば大丈夫だと思いますよ。

なぜ訪問美容に取り組もうと思ったのですか?

なぜ訪問美容に取り組もうと思ったのですか?

美容というのは本当にステキなもので、僕自身、美容師という職業が好きなんです。だから、美容師として、何かをしたいと考えていました。その時、介護施設に入っている祖母のことが思い浮かんだんです。僕が美容師としてのやりがいを始めて感じたのが、祖母の髪を切って、すごく喜んでくれたのを見た時だったので。
やっぱり、誰だって綺麗でありたいという気持ちはあるはずで、美容サロンに行きたい人、美容を楽しみたい人が、施設に入った途端に美容に触れられなくなってしまう。そんな状況を美容師として何とかしないと、と今でも思っています。それで、訪問美容をサービスとしてやっていきたいと考え始め、勤めていた美容室から独立して、美容を中心としたコンサルティング会社を立ち上げました。そのサービスの一つとして、訪問美容サービスがあります。僕の思いをくみ取ってもらって「まごのおもい」というサービス名で運営をしています。介護が必要な方や病気の方に喜んでもらって、明るくなってもらいたいと、日々、頑張っています。

日々の業務の中で大変なことはなんですか?

一番重要なのは体調管理です。自分が健康でないと訪問美容は出来ません。弱っている人の所に元気づけに行くのですから、自分が元気で明るくないと。あとは色々なことに気をつけることですかね。その人の状況を把握することが大事。体に何らかの不自由がある方が大半なので、細かいことでも気がつくことが重要です。

仕事のやりがいを教えてください

やりがいは、やっぱりお客さんが喜んでくれることですね。サロンに来てもらうのではなく、お客様のテリトリーで施術を行うので、お客さんとの距離が近いですし、本当はサロンに来たいんだけれど来ることが出来ないお客様が笑顔になるのを見ると、美容師で良かったと、サロンワーク以上に喜びを感じられる気がします。

訪問美容のキャリアを積んだら、どんなメリットがありますか?

訪問美容のキャリアを積んだら、どんなメリットがありますか?

美容師として、自分で自宅や施設に赴いて色々な人を綺麗に出来るというのは、美容師冥利に尽きると思います。あとは、社会貢献にもつながりますね。技術的には、経験をつむとどんな体制でも切れるようになりますよ。訪問美容は経験していくことで対応力が上がり、色々な施設とのしっかりとしたラインもできてくると思うので、そうすれば美容師にも利益が出てきます。

訪問美容とママ美容師の相性についてどう思いますか?

ママ美容師との相性はすごく良いと思います。訪問美容はパートタイムでもこなせますし、サロンでの人間関係や早退時の視線等を気にする必要もないので、気持ち的にも楽かなと思います。外にいるから、リフレッシュも出来ますしね。あと、主観になってしまいますが、訪問美容をやっているサロンは融通が利くサロンが多い気もします。 美容師に戻りたい、だけど、人間関係や勤務時間で悩んでいる。そういったママ美容師の方は、訪問美容をやっているサロンにパートで働くのが、サロン的にもママ美容師的にもwin-winになると思います。

【取材協力先】越智 勝大 株式会社 GoWin代表取締役社長、訪問美容サービス「まごのおもい」運営